2008年12月20日

善き人のためのソナタ

大学生になり、成人を迎え、興味・趣向は確実に変わってきています。

「善き人のためのソナタ」(2007年)
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:ウルリッヒ・ミューエ (ヴィースラー大尉)、セバスチャン・コッホ (ゲオルク・ドライマン)、マルティナ・ゲデック(クリスタ=マリア・ジーラント)

公式HPには、
「1984年、壁崩壊直前の東ベルリン。盗聴器から聞こえてきたのは、自由な思想、愛の言葉、そして美ししソナタ…。それを聴いたとき彼は、生きる歓びにうち震えた―。」
とあります。まさしくこの通りです、HPなので当たり前ですが。

国家保安省(シュタージ)の局員である国家に忠実なヴィースラー大尉が、反体制の疑いがあるとのことで大臣の指令によりドライマン、及び恋人のクリスタを盗聴・監視します。そして、まさしく上記のHPの文言の通りになります。

善良で素晴らしい人民と冷徹で悪な政府が対比されているのかと思いましたが、どうも感情的、というより感情に忠実な"人間らしい"人と、感情がない、もしくは無理やり殺している"人間らしくない"人が対比されているように思えました。人間らしい様々な感情が、それぞれの人物の視点から、喪失感を中心にうまく語られています。映画の主軸であるヴィースラー大尉の人間らしい心への移り変わりは、後に起こるベルリンの壁の崩壊を暗示しているのかもしれません。

この作品に完璧な人間は一人も出てきません。冷徹であったり、恋人を裏切ってしまったり、欲望を抑えられなかったり、しかし、そんな人達も繋がりうることを示しています。今回は、いつもそうなのですが、特に今回は、十分に内容を消化しきれなかったので、もう一度見てみたいですね。

ちなみに、主役であり二人を監視するヴィースラー大尉を演じるミューエは、実際に監視されていた経歴を持っています。迫真の演技です。

私は、音楽、そして美術に関して無知です。この無知は、この作品への理解を浅くし、日常でも考えの深みをなくしてしまうでしょう。芸術を少し勉強してみようかなと思いました。今までも造詣を深めたいと思ったことはありますが、自主的には美術館に足を運んだこともありません。なので、自分が興味があるかないかも分かりません。

もう成人です。思うだけ、憧れるだけ、口に出すだけは卒業します。
posted by shun at 03:52 | Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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